小学生ピアノ教室で育まれる、音楽との深い対話

小学生ピアノ教室では、単にピアノの技術を学ぶだけでなく、子どもたちが音楽を通して心と対話し、本質に触れる貴重な体験ができます。
今回ご紹介するのは、私の教室に通う小学2年生の生徒と、彼女がバッハのプレリュードに挑戦する姿を通して見えた成長と感性の記録です。
バッハを通じて触れる音楽の深さ
これは、バッハの平均律のプレリュードを演奏している様子です。
彼女はピアノを習い始めてまだ1年半ほどの小学2年生です。
しかし、この短期間で彼女が見せる成長には目を見張るものがありました。
レッスンを重ねる中で、「この子なら、もう少し本質に近いことも教えられそうだな。もう少し難しいことも受け入れてくれそうだな」と感じ始めた私は、いくつかの曲を提案しました。

バッハの平均律第一番よりプレリュードに初挑戦
幾つか提案した曲の中で彼女が選んだのは平均律の第一番よりプレリュードでした。
さすがにちょっと背伸びさせ過ぎかもしれないと一瞬訝ったものの、彼女ならできるかもしれないとすぐさま思い直しました。
たとえば、バッハの作品はピアノ学習者なら必ず通る避けられない道ですし、和声や構造など音楽に必要なことを深く学べる教材でもあります。
この難しさを知っている私にとって彼女がバッハを選んだことは喜びであると共に、私自身も指導内容を気をつけなければならないと襟を正しました。

個人レッスンだからこそ伝えられる音楽の本質
私は先生として生徒に接する時、もし求められるなら知識でも技術でも私が持っているものは全て差し出したいという気持ちでレッスンしています。
そのために、差し出せるものが枯渇しないよう私自身が常に成長していなければならないとも思っています。
私は彼女のレッスンをしている時、たまに彼女がまだピアノを始めて2年も経っていないことや、まだ8歳だということを忘れてしまいます。
それほど彼女は私の話を良く理解しようとしてくれます。
とはいえ、本質的なことや本格的なことに導こうとして、易しい単語を選ばずに大人に説明しているかのように振る舞ってしまうこともあります。

それでも彼女は、彼女が元来持ち合わせている叡智や想像力を駆使して私の話に耳を傾け、咀嚼し、飲み込み、腹に落とし込んでさらにそれを演奏に反映させようとしてくれます。
ピアノを通して広がる子供の可能性
今回は手始めとしてプレリュードのみを課題にしましたが、そう遠くない未来、彼女ならフーガもセットで弾けるようになるでしょうし、バッハの他の作品も取り組んでくれるかもしれません。
今後は、たとえばショパンやベートーヴェンやブラームスやリストなど、偉大な作曲家達の作品に触れていくことになるでしょう。
その度に様々な曲からたくさんのことを学んでいくことでしょう。
プレッシャーではなく楽しさを大切に
もしこのままピアノを続けてくれたら、彼女なら本気になればもっと音楽に近づくことも、もっと掘り下げて理解し演奏することもできるようになると思います。
もし将来彼女がそれを求めてくれた時、私は全力でそれを後押しできる先生でいたいと強く思っています。
かといって、この私の考えが彼女のプレッシャーにならないように気をつけて、彼女のペースを守りつつ、あくまでも楽しく続けられるレッスンを提供していたいと改めて感じました。

小学生ピアノ教室を探している方へ
このように小学生でも本質に触れるような音楽体験は可能です。
表面的なテクニックだけでなく、音楽の深い魅力を伝えることを大切にしたピアノ教室を、これからも目指していきます。
レッスンの雰囲気はInstagramで公開中!
今回の演奏の様子は、【教室のInstagram】に掲載しています。
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