ヴァイオリンとピアノのによるデュオコンサート

４月末、ヴァイオリンとピアノのによるデュオコンサートをムジカーザにて行いました。
ヴァイオリニストはなんと白井篤先生！
白井篤先生はNHK交響楽団に在籍しておられながら、ソロや室内楽でも積極的に演奏活動していらっしゃいる素晴らしいヴァイオリンの名手です。
そして私の室内楽の師匠でもあります。
私が先生の所にレッスンに通い始めたのはもう10年以上も昔のことです。
私が勉強したい曲を持って先生のところへ行くと、先生はヴァイオリンのパートを実際に弾きながらレッスンしてくださいます。　これは日本ではあまり行われないレッスン方法のようですが、ヨーロッパではよくあるそうです。
先生のレッスンは緊張しますが、素晴らしい音色と解釈に毎回感動しています。
憧れ続けていた先生とヴァイオリンとピアノのデュオコンサートできる日が来るなんて！
奇跡のような時間でした。

念願だったヴァイオリンとピアノによるデュオコンサートをムジカーザにて行うわけですから、プログラム選びはウキウキしました。
ムジカーザでは以前にも演奏したことがあり、響も空間も素晴らしく、ピアノはとても弾きやすくて味方をしてくれます。
白井先生は“なんでもいいよ！何でも弾いてあげるよ”というスタンスでしたので、悩むことすら楽しかったです。
それで私が選んだのが
モーツァルト、ベートーヴェン、ドヴォルザーク、グリーグのソナタでした。　
全曲ソナタのプログラム！
自分もよく挑戦したなぁと思いますし、何よりこのプログラムを受け入れてくださった先生に感謝しかありません。

ずっと音楽を続けていて、私には時々自分がどの方向を向いてるのか、その方向が正しいのかわからなくなる時があります。
私はここ最近、追い詰められたような気持ちが常にありました。私は自分の人生を証明する必要があるように感じていました。
もしかしたらこれで引退かもしれない。　　　
もしかしたらこれをきっかけにまた新たなエネルギーを得るかもしれない。
ある意味賭けのような心持ちでした。

感謝を忘れないこと、その瞬間その瞬間を大切にすると決めて挑みました。
結果、個人的には反省する所や改善点がたくさん たくさん見つかりましたが、お客様には好評だったので心底ホッとしました。
演奏会を開いてお客様からお礼を言われたのはほぼ初めての経験だったので、安心したと共に少し誇らしく思いました。
これも全て白井篤先生と、この演奏会を行うにあたり支えてくれた家族や同志やパートナーのおかげだと心から感謝しております。
ヴァイオリンとピアノによるデュオコンサート、vol.2を開けるように精進して参りたい所存です。

外部リンク

• ムジカーザ