音楽と自然の関係: 五感を研ぎ澄ませる方法
音楽に触れる感性は音だけに限りません。音楽と自然の関係を深く感じることは、五感を研ぎ澄ませることに役立ちます。自然には音楽が溢れてると私は感じます。雨の音、風の音、花の色、様々な種類の緑、日差しの強さ、木漏れ日の優しさ、土の匂い、石の感触。雨音や風にも強さや種類があるし、花の色もパキッと力強いものから儚げで優しいのもあります。夏の日差し、冬の日差し、春の日差し、秋の日差しもそれぞれに強さや意味合いが違います。日陰にある石は冷たくて硬く、綿はふわふわと柔らかい。
音楽と自然の関係を養うためには、何かに触れた時、何を感じたかに気づくことって大切だし素敵な体験だと思うのです。例えそれがすぐに音楽表現と結びつかなかったとしても、自分はたくさんの命の中で生かされていて、自然現象の中の一つとしてここに居るんだということに気がつくと、自分の存在も他者の存在も愛おしいと感じることができます。
季節の花がある時はレッスン室や玄関に飾っています。時には匂いを嗅いでもらって、これは〇〇という花だよ!この時期に咲くんだよ!と伝えます。もし関連した曲がある場合はもちろんそのことも伝えます。そうやって、自分が何をどう感じたかについて知っていくと、どんどん世界が煌めいていくと思うのです。
音楽と自然の関係を高めることで、音楽の理解が深まり、表現力も豊かになるでしょう。五感を通じて自然を感じ、音楽に活かすことは、日々の生活を豊かにする素晴らしい方法です。